8.

 なんだかまたも人間不信に陥ってしまいそうなイベントを乗り越え、次はマルフ博士の遺品である「OYLIX」の設計図を入手することに。
 何でもマルフ博士は相当のゲーム好きで、「OYLIX」に関するデータをゲームのカートリッジの中に隠したとか。
 ………あのう、まさかとは思いますけどそのゲーム機の媒体って………。
 あ、やっぱり。MSXですか。
 しかも「世界最高のなんたらかんたら」って誉めちぎってますが、この「MG2」を最後にコナミがMSXから撤退したことを考えると、その誉め言葉も虚しく響きますなあ(苦笑)。
 入手にはまたブローチを使うようで。今度は冷却ですね。で、何処で冷やせば……。
 …………ザンジバービル4階…………。
 うわーー、戻るのかあーーー(汗)。
 
 身も心も荷物になりきって、取り敢えずタワービルまで運んで貰う。それからヘリポート抜けて鳴子の砂漠を通り、地雷原から迷いの森を越えてザンジバービル内へ………って、めっちゃ遠いーーーっ!!
 タワービルの地下水路が使えないのでそういうことになっちゃうらしいんですがそれにしてもあんまりです
 マップは出来てるし一度通ったところだから、距離はあっても楽に行けるかなーと思ったんですが、いやー、敵に見つかる見つかる。はははっ(笑ってる場合じゃねーです)。
 必死になって敵振り切ろうとして地雷原に踏み込んで、地雷踏まないようにとホフクしたら、敵が地雷踏んで巻き添え食ったり。
 ……余計なことさらすなボケ!!
 落とし穴にははまらん癖に、なんでこんな時だけとってもひ弱になるんやーー!?
 
 レーション使うのがヤなもんで、データを何度かロードし直してようやくザンジバービルに戻って来ましたよ。
 えーっと4階でしたね。4階の何処でしょう。攻略には「冷凍庫」と書いてありますけど、そんなのあったか??
 ………も、もしかして、あそこでしょうか?
 あの、食堂の脇にあったあそこ。
 私、厨房かと思ってたんですが、冷凍庫だったんですね。失礼しました。
 どうりで調理器具が何にもないわけだ。
 しかし、冷凍庫なのにレーションしか入ってないって……気の毒だなあ敵兵さん。
 
 んで、4階まで一気に上がり、またも敵に見つかったり監視カメラに引っかかったりしながら食堂へ。
 ……何でこう、スムーズに進めないんでしょうね。もうそろそろ敵兵の動き見ることに慣れても良い頃なのに。全然あきませんやん。
 相変わらずひっろい食堂ですなあ。えーっと冷凍庫は……おお、あったあった。
 中に入ってブローチ装備。ついでに復活したレーション回収。
 あっ、ブローチが鍵の形になりましたね。この形、以前サウナで温めた時とあまり変わんないような気もしますが、きっと気のせいでしょう。
 これで収容所のロッカーが開きますわ。カード全部持ってますので、ビル内思う存分探索してもいいんですけど、そんな余裕私にはありません。
 では、収容所に戻ります。
 
 戻る言うてもなあ……またハンググライダー入手&タワービルからテイクオフしなきゃなんないのかしら?
 あ、また荷物になればいいんですか。あーよかった。やっとショートカットできるんですね。嬉しいです。で、どのトラックに乗れば宜しいの?
 タワービル内のトラック?? ということは……。
 来た道引き返すんですね。はいはい(涙)。
 
 奇跡的に敵にも見つかることなく(珍しい…)タワービル内へ。では早速荷物化……って、まだ早いか。
 扉潜り抜けたその先のトラックに、こっそり潜り込む。怪しいもんじゃありません。収容所行きのただの荷物ですよ〜ん。
 ……これで誤魔化せるんだからチョロいもんだな。ふっ。
 さて、収容所前に着きましたよ。あ、性懲りもなくまたバリアーが張ってあります。ではフクロウ先生、お願いします。
 

 2、3度敵に見つかってしまいましたが、ライフ減らすことなくロッカーまで戻ってきました。ではロッカーを開けて……む、空っぽだ。
 ヘンだなー、この中にカートリッジがあるという話だったのですが……おや? この穴は何でしょう?
 ホフクで入れそうですね。ではにじにじ〜っと。
 ……げげーーっ!! 何じゃこりゃネズミだらけやーー!! しかもそのネズミの向こうに問題のカートリッジが!! 
 寄るなネズミ! 声はチュウチュウ可愛いけど、これだけたくさんいるとかなりエグイ。お友達にはなりたくない。なりたくないのよーーーーっっ!!(泣)
 ネズミに集られてスネーク死亡。最悪です。
 集られるっつうか、1匹と接触しただけで死んじゃうんですけど(涙)。何やこのネズミ、最強やんかーー。強さは地下のぐるぐる戦車かメタルギア並だな。
 ザンジバーハムスターというらしいですな。
 ……ハムスター……。最強敵、ハムスター……。
 ここって、セラフィックゲートだったのか!!??
 
 何だか違うゲームになりつつあるぞ「MG2」
 
 ネズミに襲われて即死。そんな無様な死に方はもうイヤです。でもアレを何とかせんことにはカートリッジ入手できんしなあ。
 ではどうすればよいか。
 本来ならここで、動物学者のヨゼフ・ノルデンあたりに連絡とればいいんだろうけど、面倒なので攻略を見る。
 ここでもレーション使うのか。B3レーションですか。そういえばコヤツにはチーズが含まれておったはず。
 これでネズミをおびき出し、1匹ずつ片付ければよいのですね。
 このネズミども、攻撃力は半端じゃないけど防御力0に近いらしく、ハンドガン1発で充分仕留められる。よかったー、いきなり「カモンレミング」とか使われたらどうしようかと(違)。
 ネズミ退治後、カートリッジを回収。あー、疲れたあ。
 ロッカーから出ると……おう、まだ生きてたんですかペトロヴィッチ博士。
 新型メタルギアの弱点を教えてくださると? こりゃまた一体どういう風の吹き回しで?
 そうか……東側に残してきたエレンさんのことが心残りなのですね。東西冷戦の軋轢の中で人の道は踏み外してしまったけれど、子を想う親の心までは失っていなかったのですね。
 そう言やエレンさん、スネークのファンだったな……(この間「MG」プレイしたときに、めんどくさくて見捨てちゃったんだけど……)。
 ならそういうことはスネークに喧嘩売る前に気付いてほしいとー。
 せめてもの罪滅ぼしのつもりだったんでしょうか。メタルギアの弱点が装甲の薄い脚部であると教えてくださった直後、こんどこそ本当に息を引き取られました。合掌。
 そこへ高らかに響き渡る挑戦的なFOXの声。ええ、こうなったら決着つけてやりましょうとも! もう夜も遅いけど、こうなったらあなた方倒して無事脱出するまで寝られませんわ!!
 
 足元ぱっくり開き、奈落へと滑り落ちていくスネーク。
 ……ですからそのユニークな格好で落ちていくのは伝説の男としてどうかと(涙)。
 辿り着いた先は……地下何階なんですかここ。まあそんなことはどーでもいいか、何処にいるFOX、出てこーーーーい!!!
 正面の扉をくぐると……むっ、出たなメタルギア!! アンタをモデルにあのきゃわいいメタルが作られたかと想うと感慨深いものが……あるわけないです。可哀想なナターシャさんの仇、今こそ討たせて貰います!!(燃)
 マシンガンやら追尾ミサイルやら撃ってきますがかわすのはそんなに困難ではない。レーション装備しておけば問題ないし、接近後に後退する瞬間がスキだらけなのでもうグレネード投げまくりです。
 そしてついにメタルギアを撃破!! やった燃えただけの甲斐はあった!!
 ……って、スネーク燃えてるしーー! きゃーー、たいへーん!!
 私が精神的に燃えるのはいいけど、あなたがホンマに燃えてどないすんのん!!
 取り敢えず武器アイテムの類みーんな捨てまして、なんとか鎮火。あー驚いた。
 一安心してる場合じゃない。燃えてるスキにカートリッジ持って逃げたFOXを追わねば!
 
 場所移動すると……いたなFOX。
 な、なんと殴り合いで決着ですか。しかも周囲は地雷原。
 ……何考えてんだヤローども。
 しかしこれこそはお互いを認め合った男と男の勝負なのでしょう。
 ……う〜む、女には理解しがたい世界だ……。
 戦闘開始直後、通信が。……あなた誰でしたっけ? ウィーゼル?
 すんません。ジョージ・ケスラーさんでしたね。あなたに連絡したことなかったので、顔わかりませんでした(鬼)
 彼によると、FOXはアメリカ政府に私怨があるそうです。と言いますのも、恋人を亡命させようとして、政府に拒絶されたからだとか。
 その恋人の名は……勿論もう言うまでもないですね。
 元フィギュア・スケートの選手、ナターシャ・マルコバァ。
 彼の本名であるフランク・イェーガーの「イェーガー」とは、英語の「ハンター」に相当するそうで。
 ……どれどれ、調べてみよう。
 あ、ホントだ。Jager【イェーガー】意味:猟師、狩猟者。
 フランク・イェーガーすなわちフランク・ハンターだったわけですね。
 ん? とするとFOXってば、かつての恋人を殺してしまったんですか?
 ………どこまで業が深いんだか(溜息)
 
 FOX……流石に激強です。こっちはレーションの一つだに無きぞ悲しき(涙)。攻撃避けようとして地雷踏んじゃったり、もう大変。
 何度かやり直しましたけど、それでも何とか倒しましたわ! ナターシャさん、あなたの仇は討ちました……と言いたいところだけど、彼女とFOXの関係を考えると素直に喜べないです。あう
 だってナターシャさん、死ぬ間際に彼を呼んだんだもの……「フランク」って……(涙)
 倒れたFOX、いいえフランクが、何故ビッグボスに与したかを話してくれます。彼は今までに2度、ビッグボスに命を助けて貰っているのですね。
 命の恩人だから……それだけでもないです。
 MGSプレイされた方はうすうす察してらっしゃるでしょう。彼には戦場が必要だったことを。
 その気持ちはスネークにも痛いほどわかるはず。しかし彼は言います。「俺はお前のようにはならない」と。
 フランク自身、こんな生き方しか出来なかったことを悔いているのがわかったからかもしれません。
 先輩であり、親友でもあった男の最期を看取り、取り戻したカートリッジを手に彼は最後の戦いに赴きます。
 「うまくやれよ……ファンの期待を裏切るな」
 実は陰ながらサポートしてくれていたフランクの、最後の言葉。
 敵と味方に分けられてはいたものの、固い友情と信頼の絆は断たれてはいなかったのですね。
 フランクはスネークに、自分が果たせなかったものを託したのでしょう。
 …………ですからーー、こういう展開弱いんですってば〜〜〜〜(嗚咽)
 
 友情物語に涙してる場合じゃありませんでした。最終戦、ついにラスボス登場です!!
 ……タイラント?(違)
 全ての元凶、ビッグボスが何を目論んでいたか……まあ、大体御存知だと思うのでここでは書きませんが(また手抜きかい)、一つものすごーく私の癇に障った発言が。
 それは、彼が保護している戦災孤児達のこと。
 戦争で家族や故郷を失ったあの可哀想な子供達を、ヤツは自分の兵隊として教育しようとしてたのです!
 待てやこらーー! あの子たちにだって、平穏で幸せな生活をおくる権利があるんだぞーー? それがアンタにとっては……消耗品なんかーー!!
 自分達のやったことの代償を世間に知られないために子供達を消そうとした各国のお偉方と、考え方の根っこは全然変わらんやんかーーー!! 「戦士が生きていくためには戦場が必要」だなんてかっこいいこと抜かしてるけど、その一部の戦士の欲求を満足させるために多くの人間を巻き添えにするなんざぁ、傲慢もいいとこです!
 もういいですスネーク。とっととこんなアブナイオヤジ、やっつけちゃって下さい。こんなん生かしておいたら絶対いいことありません。
 戦争なんか、ないに越したことないんじゃアホンダラーーーーー!!!!
 私、ちょっとキレました。ええ、マジで
 
 正直申し上げましょう。……楽勝です。
 ラスボスだからキツイと覚悟してたけど、いいんかしらこんな楽なんで。
 初めはスネーク丸腰ですけど、いろんな部屋出入りしてるとレーションやら何やら手に入れることが出来るんですね。でも武器がない。
 武器の代わりに手にはいるのが、ライターとスプレー。
 ライター……なんでJR東海? 敵兵さんの中に日本人でも混じってたんか?
 いやまさかジョニーではなかろうと思うんですけど(笑)。
 コレを装備すると……おおっ、火炎放射器が出来たではあーりませんか(ちょっとムリムリ)。
 しかもこの火炎放射器、射程距離が異様に長くて、しかも障害物越しでも攻撃出来るというスグレモノ。
 まさしく「MG2」における最強武器ですな。
 ですからさー、障害物越しにバンバン当てさせて頂きましたわよ。そしたら何発目かに……ついに撃破!!
 しかし、流石にラスボス……し、しぶとい。
 いえ別に、いきなりぐぉぉっと巨大化したとかそう言うんではないんですけど、火だるまになりながら「まだだ……スネーク、まだだ!」とかのたもうておるのですよ。
 うるさいです。さっさと死んで下さい(冷酷)
 まあ、前回もロケラン4発直撃でやっとくたばった御仁ですからねー。そう簡単には死なないか。と思ったら、やっと絶命なさいました。
 では、これでようやく脱出ですわよ!!
 
 脱出すべく、奥の通路に駆け込んだらいきなり敵兵がっ! ……って、ホーリー、あんたですかい。
 無事生きておられたようです。では一緒に脱出と参りましょう。
 彼女からハンドガンを貰い、「ついてこれるな?」と訊いたら切り返しが「それって、プロポーズ?」
 ……あっ、今ちょっとムカついたぞ
 スネークが「それだけ言えれば大丈夫だ」とさらっと流したからよかったようなものの、一つ間違えると四方八方から子供の頭ほどの石が飛んできますわよ。
 ええ、投げるのは私かもしれません(嫉) ←ヤな女だ……。
 それはともかく、走れ走れ!! 危険モード連続で、敵がうじゃうじゃ追って来てるんですからねーー!!
 敵を振り切りつつ地上へ。でも道は行き止まりでしかも銃が弾切れ。絶体絶命ーー!とか思ったら、迎えのヘリがようやく到着ー。
 ……遅いよチャーリー……。
 ヘリでザンジバーランドを後にするスネークとホーリー。沈む夕日が二人を見送るのでした……。
 ……ところでチャーリーって、誰?
 
 前作に比べて一気にストーリー性が増した「MG2」。「MGS」が実はこれの焼き直しであるという話も成る程、肯けます。
 私の中では、「MGS」及び「MGS2」をプレイするための知識としてのみ存在するに過ぎなかったザンジバーランドの一件が、実際にプレイしたことによってよりリアルなものへとステップアップしたような気さえいたしますわ。
 この後「MGS」「MGS2」をプレイすると、またこれまでとは全然違った視点から見ることができるんだろうなあ。何気なく見過ごしていたモチーフや台詞がより一層生き生きと輝いて見えるんではないかと。
 ……また「MGS」やろうかなあ。
 
 スタッフロールの後は、恒例の「オマケの会話」。
 スネークが持ち帰ったマルフ博士のカートリッジを確認してみることに。
 カートリッジ差し込んでMSX起動! ……ん? 別に変わったトコないよ? 普通の起動画面じゃ…………………あ。
 そうかー。そうなってるのかーー。
 いやー、成る程ね。確かにこれ、マルフ博士のカートリッジだわ(笑) さっすが小島監督。そう来たか。
 ……何がなんだかわかんないでしょ? くすくす。
 このオチ(というか仕掛け)はここでは明かさないことにしましょう。散々ネタバレしといて今更ーと言われるかもしんないですけど、そのっくらい余韻があってもいいかな。ふふっ。
 ………と言うわけで。 
 「MG2」復刻移植しましょうよコナミさん。ね?
 
 ……え? ホーリーとスネークの仲はどうなったかって?
 んでは、ヒント代わりに一句詠んでみましょう。
 「女口説いてその気にさせて 行方くらます 卑怯者」
 これでホーリーに何があったか大体想像はつくと思います(笑)。
 ………………ん? 七・七・七・五?
 これ川柳違うーー!! 都々逸やんけーーーー!!!
 
 
 
                                                                         了






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